地震が発生すると、まず「速度が早く、エネルギーが小さい」P波(初期微動)が先に伝わり、その後「速度が遅く、エネルギーが大きい」S波(主要動)が到達します。
一般に、ヒトが「地震」と感じる強い揺れは、このS波です。緊急地震速報は、このP波とS波の速度の差を利用して、震源地に近い地震計でとらえたP波の観測データを解析することでS波の到達時刻や震度を推定し、可能な限り素早く、地震の発生をご利用者に文字と音声によって知らせるシステムです。これにより、どの程度の震度の地震があと何秒後に到達するかを事前に知ることができます。 |